ピロリ菌

ピロリ菌外来

ピロリ菌胃の病気で一番、命に関わるものは胃がんですが、いきなり胃がんができるのではなく、ピロリ菌の感染⇒胃炎が起こる⇒胃の粘膜が腸の粘膜のように変化する(腸上皮化生)⇒胃がんが生じる、というルート(Correaという医師が提唱したので、Correaの経路と言われています)が最も一般的な胃がん発癌のルートと考えられています。どこからピロリ菌に感染するのか、完全には解明されていませんが、5歳くらいまでの幼少期に、井戸水や、家族から感染すると考えられています。大人になってからピロリ菌に感染することはあまりないようです。

上下水道の整備や、親の世代の感染率が低下したこと、また後でも述べますが、ピロリ菌の除菌療法が確立したことによって、ピロリ菌の感染率はどんどん低下しており、それに伴って、胃潰瘍や胃がんにかかる方も、減少傾向となっています。それでもなお、ピロリ菌の感染者は一定数いますので、胃がんの撲滅のために、まずCorreaの経路のスタート地点、ピロリ菌がいるかどうかを調べることが重要です。ピロリ菌の感染があるかどうかは、経験のある内視鏡専門医が胃カメラを行えば、見た目でおおむね判定できます。ただし、見た目の診断では必ずしも確定できないので、別のピロリ菌の検査(内視鏡の最中に胃の粘膜の一部を採取して液体につけて判定するウレアーゼテストという方法や、血液検査でピロリ菌の抗体を検査する方法、呼気テストという息で判定する方法など)を行い、感染の有無を確定します。

ピロリ菌がいなければ、胃の病気にはとてもかかりにくい、ということで、安心材料になります。ピロリ菌がいた場合、除菌治療が行えます。胃薬1種類、抗生物質2種類の合わせて3種類のお薬を朝晩2回7日間の計14回内服することで、成功率約90%でピロリ菌が除菌できます。除菌が成功したかどうかは、除菌治療薬の内服終了後4週間以上あけて呼気テストを行って判定します。ピロリ菌の除菌によって、胃炎の進行が抑えられ、胃がんの発癌が抑えられますし、胃潰瘍もほとんどおこらなくなります。

胃カメラを施行された上で、ピロリ菌の感染があると判定された方は、1次除菌治療と、それが失敗した場合の2次除菌治療は、厚生労働省の認めた保険適応で行えます。3次除菌治療は保険適応外ですが、院長は日本ヘリコバクター学会のピロリ菌感染症認定医であり、除菌治療を熟知しておりますので、ぜひご相談ください。

ヘリコバクター・ピロリ菌検査

ヘリコバクター・ピロリ菌検査には、確定診断ができる胃内視鏡検査による組織採取で行うものと、血液などを採取してリスクを知るためのスクリーニング検査があります。除菌治療を保険診療で受ける場合には、胃内視鏡検査が不可欠です。

内視鏡検査

内視鏡検査時に採取した組織を染色して顕微鏡で確認する迅速ウレアーゼ法、組織を培地に入れて繁殖の有無を確認する培養法があります。

スクリーニング検査

血液や尿を採取して抗体を測定する抗体法、便を採取して抗原を測定する抗原法があります。確定診断には、別途、内視鏡検査が必要です。

除菌治療の流れ

内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ菌感染を確認し、除菌治療を行います。

Step1
朝晩の2回、抗生剤2種類(5錠)と、胃酸分泌抑制薬(1錠)を服用し、これを1週間続けます。
Step2
服用後、一定の期間を置いてから検査を行うことで、除菌の成功を正確に判断することができます。当院では服用の1ヶ月後以降に判定検査を行っています。この判定検査で除菌が成功していれば、除菌治療は終了です。
Step3

1回目の除菌治療が失敗した場合、2回目の除菌治療も保険適用で受けられます。ご希望される場合には、抗生剤のクラリスをメトロニダゾール(商品名:フラジール)に変更して2回目の除菌治療を行っています。服用の期間や判定検査に関しては1回目と同様です。

除菌治療で起こる可能性がある副作用

抗生剤を用いた治療なので、下痢をすることがあります。胃酸分泌抑制薬を服用するため、逆流性食道炎のような症状が現れることもあります。また、頻度はわずかですが口内炎や味覚異常などが起こることもあります。内服終了後にはこうした症状が自然に改善していきますので、心配ありません。
ご注意いただきたいのは、服用中に、蕁麻疹、皮膚の腫れ、息苦しさ、咳、喘息などのアレルギー症状が現れた場合です。こうしたアレルギー症状が現れたら、すぐに服薬を中止してご連絡ください。

clintal名医を本気で探している人のための検索サイト Dotors File vol.15246崎谷康佑院長さきたに内科・内視鏡クリニック(習志野市/津田沼) 当院のご案内 詳しくはこちら
津田沼 健康診断・人間ドックNAVI 監修 さきたに内科・内視鏡クリニック